たった一つの心がけで、驚くほど職場のチームワークが良くなった!

現在、私は映像製作の仕事をしています。

5人のチームですが、20代から40代まで、性別も異なり、出身地にいたっては東京、京都、インドネシア、北海道、ブラジルです。

才能も多士済々(たしせいせい)、デザインに強い人、言葉の感覚に優れている人、パソコンスキルの高い人、誰が抜けても、作品のクオリティは保てません。

そこで日々痛感するのは「チームワーク」の大切さです。

「チームワーク」が大事なのは、職場だけではありません。

家に帰れば夫とのチームワーク、
ご近所ともチームワークが必要ですし、
日本国民としてのチームワークもあります。

願わくば、自分が所属したチームは、幸せに向かうドリームチームでありたいですよね!

そこで今回は「チームワーク」を高める最大のポイントとは何か、をテーマにお話しいたします。

「チームワーク」が上手くいかない理由

「チームワーク」を高めるには、一にも二にも、【お互いの違いを認め合うこと】につきます。

これはよっぼど自分に言い聞かせないと、すぐ忘れてしまうことです。

「一人一人の考えは違うのは当たり前、そんなことは分かっている」と簡単にとらえていたら大間違い。

これを忘れてしまうことから、チームワークがぎくしゃくしていくのです。

映像制作では、写真をよく使いますが、使用する写真の決定は、チームでよく意見がぶつかるところです。

先日「この幸せがいつまで続くか、ふと不安がよぎる」というシナリオを映像にする際、「この写真、この内容にぴったりだな」と私が選んだときのことです。

かなり時間かけてでもより良いものをと、時間かけて探した甲斐があったと自画自賛していたところ、別のスタッフが「なにコレ。全然ピンとこない」という意見だったのです。

「エッ!?」と信じられない気持ちと同時に「ムッ」ときてしまいました。

その後、その人が選んできた写真を見て再度びっくり、それこそ「なにコレ」だったのです。

しかしそこは大人同士、話し合いの末、2人が納得する写真を選び直すことになりました。

最後に選んだ写真は2人が納得するもので、しかも再度選んでみたものと比べてみて、私が最初に選んだ写真を「なにコレ」と言う人がいる理由も理解できました。

このように意見が対立するときは、たいていお互いが「正しい」と思っているときです。

つい意地の張り合いになってしまうのですが、そんな時に思い出したいのが「業界」というお釈迦さまの教えです。

「チームワーク」はたった一つの心がけで、グンっと良くなる

「業界」は「ぎょうかい」と読まずに「ごうかい」と読みます。

「業」とはインドの言葉で「カルマ」といい、今日の日本の言葉で「行為」のことです。

各人が今までの人生の中で「見てきたもの」「聞いてきたもの」「話してきたこと」「考えてきたこと」は、みんな違います。

その業によって生み出した世界に一人一人が住まいしているのだと、お釈迦さまは説かれています。

だから今同じ時間、同じ空間で同じものを見たり聞いたりしていても、一人一人の受け止め方は驚くほど違います。

私はこのチームでたびたび写真選びなどで意見のぶつかりを繰り返すうちに、同じものを見ていても受けとめる印象や解釈はまったく違うんだな、お釈迦さまの言われた「業界(ごうかい)」って本当だなとつくづく学びました。

それで今はどうしているかといいますと、誰かと意見がぶつかったら、「両方の意見とも却下」します。

なかなかつらいことですが、5人のうちの1人の反対意見は、大多数になったときの一定数の反対意見だからです。

面倒だな、またやり直しかと思いますが、この忍耐と努力の積み重ねが作品に一定のクオリティを生み出すのです。

職場の「チームワーク」が良くなることで得られるメリット

「業界」が違うと意識すると、チームワークが高まっていきます。

・得意分野、不得意分野をお互い理解し、役割分担できる

・話し合いが活発になり、アイデアが生まれ、共有できる

・意見のぶつかり合いがストレスから、成長の機会と受け止められるようになる

・チームのメンバーに敬意を持つことができるようになる

これからも自分と違った意見を大事にして、少しでも良い動画ができるよう頑張ります。


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