結果が出ない…|「成功する人」と「失敗する人」の考え方の違い

「桃栗3年、柿8年」ということわざがあります。

小学校の先生に教わった言葉です。

どんなシチュエーションで教えてもらった言葉か、もよく覚えています。

体育で跳び箱(とびばこ)の授業があり、私は跳び箱4段がなかなか飛べませんでした。

クラスメイトのほとんどができるようになっ た2ヶ月後も、まだできていなかった私は落ち込んでしまい、跳び箱に自信を失っていました。

その時に、担任の先生が「桃栗3年、柿8年。努力は遅いか早いかの違いだけで、

必ず実を結ぶってことだぞー」と、私を励ましてくれたのです。

努力を続けることの大切さを教えてくれたことわざでした。

気をつけて!結果が出ない時に陥(おちい)りやすい罠

長い人生の中には、なかなか上手くいかない時があり、「人一倍、努力しているのに、なんで良い結果を出せないんだろう…」と悶々(もんもん)とすることがあります。

そんな時、早く結果が欲しいと焦るあまり、やってはいけないことをしてしまいます。

オリンピック選手が記録を出せず、ドーピングをして出場停止というのもその一例です。

それまで地道な努力を続けてきて、その努力の結果が欲しくなり、焦ってしまったのでしょう。

適齢期で友達はどんどん結婚しているのに、自分はまだ独身。

こんな時も焦って、早く結果が欲しいと、よく考えずに行動を取ってしまい、失敗することもあります。

結果が出ない時に出てくる心

また、頑張っているのに結果が出ないと、「もうやめてしまおうか」という心も出てきます。

アメリカの鉄道王ハリマンはこう言っています。

もう一息が乗り切れず、立派な仕事をメチャメチャにする者がいかに多いことか


結果が出ない時の対策は「果報は寝て待て」

「早く結果が欲しい」「もうやめてしまおうか」と苦しい時、なぜかあのときの担任の先生の言葉「桃栗3年、柿8年」を思い出します。

私の人生にとっての大切な教訓となっています。

「自助論」という本の中にも、「桃栗3年、柿8年」と同じ主旨の言葉がありました。

作物を刈(か)り取るには、まず種をまかなくてはならない。
その後は、収穫の時期がくるのを忍耐強く待ちつづける必要がある。
そして多くの場合、いちばん待ち望まれる果実ほど実を結ぶのはいちばん遅い。
だから一刻も早く成果を得ようなどとあせってはダメだ

『自助論』

「果報は寝て待て」というのも同じ意味だそうです。

少し前まで私は「果報は寝て待て」の意味を誤解していました。

“果報(幸運)は人の力ではどうにもならないから、焦らずに時機が来るのを待てばいい”と、理解していたのです。

ゴロゴロ寝ていれば、そのうち良い機会がくるんだろうかと、腑(ふ)に落ちない思いもありました。

本当の意味はこうでした。

「コツコツ努力していれば、必ず結果は返ってくる。まだ返ってこないとイライラしたり、焦ったり、こんなに結果が出ないのなら、いっそのことやめてしまおうかと思う必要はありませんよ。

コツコツ努力をしていれば、必ず結果は返ってくるのだからゆっくり待っていなさい。ただコツコツ努力することをやめてはいけませんよ」

結果がなかなか出ない時、心が潰(つぶ)れそうになりますが、そんなときは成功の果実を育てている段階です。

途中で焦ったり投げ出したりせず、努力を続けていく大切さを忘れずに夢を叶(かな)えていきたいですね。

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