結果が出ない時に焦りの心に勝つ人・負ける人の違いは何でしょう

結果が出ない

こんにちは。小野ひかりです。


「周りはどんどん認められ、結果を出していくのに、自分はいつまでも結果が出
ない。
誰よりも努力しているのに、どうして報われないんだろう」
そんな苦しい時はどんな人にでもあります。
そこで「早く結果が欲しい」と焦るあまり、足を踏み外すこともあるので、よくよく気をつけなければなりません。


オリンピック選手がドーピングで出場停止になることがありますが、この「焦り」が原因となるようです。
努力を重ねても結果が出ず、オリンピック選考会が近づき、このままでは選ばれない、どうしたらいいのか、との焦りから、つい一線を越えてしまうのです。


結婚で失敗するのも、そうです。
適齢期で友達はどんどん結婚しているのに、自分はまだ独身、早く結果が欲しいと焦ってしまうのです。


そんな焦った心の時に知っておきたい言葉をいくつか紹介します。

「果報は寝て待て」

多くの人が「果報は寝て待て」の意味を誤解し、“果報(幸運)は、ゴロゴロ寝ていれば、そのうちやってくる”という意味のことわざだと思っています。

本当の意味はこうです。

コツコツ努力していれば、必ず結果は返ってくる。
なかなか返ってこなくてもイライラしたり、焦ったり、こんなに結果が出ないのなら、いっそのことやめてしまおうかと、思う必要はありませんよ。
努力を続けていれば、必ず結果は返ってくるのだから、ゆっくり待っていなさい。ただコツコツ努力することをやめてはいけませんよ。


結果がなかなか出ない時は心が潰(つぶ)れそうになりますが、成功の果実を育てている段階だと心得よ、ということわざです。

「桃栗3年柿8年」

「桃栗3年柿8年」ということわざも同じです。
桃や栗は果樹を植えてから実を結ぶまで3年、柿は8年、蒔いた種はすぐに結果を出さないが、決して裏切らないのだよ、いう意味です。
努力を続けることの大切さを教えてくれたのです。

『自助論』

世界的ベストセラーの『自助論』にも、こうあります。


作物を刈(か)り取るには、まず種をまかなくてはならない。
その後は、収穫の時期がくるのを忍耐強く待ちつづける必要がある。
そして多くの場合、いちばん待ち望まれる果実ほど実を結ぶのはいちばん遅い。
だから一刻も早く成果を得ようなどとあせってはダメだ

ハリマン

アメリカの鉄道王ハリマンはこう言っています。

もう一息が乗り切れず、立派な仕事をメチャメチャにする者がいかに多いことか


結果が出ない間もコツコツと励んだ努力は、必ず成功の果実を実らせるとの、これらの言葉を励みに、途中で焦ったり投げ出したりせず、努力を続けていく大切
さを忘れずに夢を叶(かな)えていきたいものです。



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