「令」・「和」の意味とは|「令和」と梅の花

新元号は「令和」となりましたね。

響きは近未来的で、新時代を感じさせる元号だと感じました。
今後「令和の歌姫」「令和の怪物」という人物も現われるんでしょうね。

「令」には令嬢・令息と使われたりするように「よい」「すばらしい」という意味があり、「和」は「平和」「和やか」という意味で、つけられたとのことです。

人によっては、「令」には「いいつける」という意味もあり、令状・号令・命令など思い浮かび、和(団結)を強制させられるような語意を感じさせるので、昭和初期の軍国主義を懐古しているのでは、と深読みする人もありましたが、ここは素直に「令」は「よい」「和」は「和やか」でいいのではないでしょうか。

典拠は『万葉集』の梅花の歌三十二首の序文です。

時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す

寒さに身を縮めながらも、ほころぶ梅の花に春の到来を知り、浮き立つ心を詠んだ文ですし

「令月」の意味も「よい月」
「風和らぎ」は春のやわらいだ風、という意味です。

安倍首相も「厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように」と言っていましたので、そう受け止めればいいかと思いました。

当時の人たちが、まだまだ寒さに身を縮める二月ながら、ほころぶ梅の花に春の到来を感じ、浮き立つ心を万葉集に歌で残したのでしょう。

人生にも厳冬のような「逆境」がやってきます。

受験失敗、留年、失恋、就職難、左遷、リストラ、倒産、借金、離婚、病気、老い、人から見下げられるような屈辱にまみれることもある。
がんばっても、がっばっても、報われないこともある。
自分の身体なのに、思うようにならないときもある。
私にも今までもありましたし、あなたにもあったでしょう。

これからだって、やがてそういう時があることは覚悟しなければなりません。
そんなときにも、いやそんなときだからこそ、ふさぎ込まずに、自暴自棄にならずに、人を恨まずに生きていけるか、が試されています。

ずっと逆境ということは、ありません。
この苦しみはいつまで続くんだろう、と暗澹たる気持ちになることはありますが、
諸行無常の世の中、春の来ない冬はないのですから。

寒風や 凌いで香る 梅の花

厳しい寒風にさらされながらもじっと耐え、早春に梅の花は気高く香る。

人生もまたしかり。

窮乏に耐え、努力を重ねた幾年月が香りの高い梅の花のような人を造るんだよ、という意味の歌です。

寒風が厳しければ厳しいほど、そして長ければ長いほど、強い香りを放つ人となります。

そんな思いを持って「令和」の世を迎えたいと思います。


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