女性に写経が人気!究極の心のデトックスにはお経の内容を知るべし

こんにちは。小野ひかりです。

女性の間で「写経」が人気です。
「写経」とは仏教の経典(お経)を書写することです。

写経をすることで、日常のストレスが和らいで心のデトックスになるという声もあります。

日本では673年に今の奈良県の寺で、写経が初めて行われたと言われています。
印刷技術がない時代に、仏教の教えを広めるため、お経を書写する経師(きょうし)という職業がありました。

写経をすると心が落ち着くという人が多いのも、書くことで仏教の教えに触れるご縁からかもしれませんね。
今回は人気の写経から「お経」についてお話したいと思います。

「お経」はお釈迦様のご説法の講演記録

お経にはお釈迦様の教えが書かれてあります。

すべてのお経には、「仏説阿弥陀経」「仏説般若心経」「仏説法華経」というように、お釈迦様が説かれた記録という印に「仏説」と頭に付いています。

阿弥陀経、般若心経、法華経、華厳経をはじめ、お経はたくさんありますが、全部でいくつあると思われますか?

その数はなんと!約7000巻あるそうです。

私がこれから仏教を学ぼうと思った時に7000巻と聞いて、及び腰になってしまったのを思い出します。

なぜ7000巻もの膨大な数になったのでしょうか。

それは一切経が「対機説法」(たいきせっぽう)だからです。

「対機説法」とは「機に対して法を説く」と読みます。

「機」とは人間の心をいいます。
私たちの心は十人十色で、思うこと、悩むことは一人一人異なります。
お釈迦様が仏教を説かれた目的は一つですが、説く相手の心に応じて、適切な導き方で、一人一人丁寧にを教えてゆかれたので、7000巻という膨大なお経が書き残されたのです。

難解なお経の内容を知るには

「三蔵法師」をご存知の方は多いと思います。

西遊記で有名ですね。
サルと豚と河童を連れて中国から天竺(インド)へと旅する物語に三蔵法師が登場します。
あの旅は「お経を運ぶ旅」だったのです。

お釈迦様はインドで仏教を説かれた方ですので、仏教もインドの言葉でした。
「三蔵法師」とは、中国でインドの言葉を漢字に翻訳し、仏教を伝えるという翻訳家だったのです。
そして、中国から日本へと伝えられ、今日では漢字で仏教を知ることができるのです。

日本人にとって、仏教が漢字で残されているのは有難いことですが、それでもお経は、学者向きの難問書のようなものです。(私にとっては!)
私だけでなく、お経はすべて漢字、しかも仏教の専門用語が並んでいて、しかもそれが7000余巻ですから、とても読解できないと感じられるからも多いと思います。

そんな私が7年も仏教を学び続けることができているのは、仏教の「善知識」(ぜんちしき)の存在があったからです。

「善知識」とは正しい仏教を伝える人、真の仏教の先生のこと。

仏教の仕事というと、祈祷する人や護摩を焚く人、法事でお経を読む人を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、「善知識」はそれらとは違い、仏教の教えを伝える人のことです。

仏教を正しく伝えるには、お経のすべてを知り尽くした人でないとできません。
仏教についての質問に対して、お経を根拠に「お釈迦様はこう教えられていますよ」と答えられる人のことです。
仏教を知りたいのなら「善知識」から教わるのが近道なのです。

お経の内容を知ることは究極の心のデトックス

写経が好きな方に是非お勧めしたいのが、さらに踏み込んでお経の内容を知っていただきたいことです。

それはお経のすべてに共通する教えは「抜苦与楽」(ばっくよらく)だからです。

「抜苦与楽」とは、「苦しみを抜き、楽しみを与える」と読み、この漢字4字は仏教の目的です。

苦しみとは、不安・孤独・不満・虚しさ・無力さなど。
楽しみとは、安心・喜び・満足・達成感などです。

心の苦しみの根本を取り除き、楽しみを得る人生の道標となるのが仏教なのです。

お経の内容を知り、その教えを写経すれば、一層心のデトックスができますよ。

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