人生を変えたい!たった1つのことを変えれば人生は変わっていく

こんにちは。小野ひかりです。

「毎日同じことの繰り返しで、このまま歳を重ねていくのかな」とむなしく、寂しい気持ちになる時、あるいは「なんで私ばかりこんな目に」と、現状に大きな不満があり、ストレスで苦しい時、そんな時に人は「人生を変えたい」と思うものです。

しかし、実際にはそう簡単に人生は変えられず、ずるずると同じ状態が続いていき、ためいきをつく日々だ、という方は多いのではないでしょうか。

では、私たちはどうしたら自分の人生を変えることができるのでしょうか。

そこで今回は人生変えたい人が知らなければならない仏の知恵についてお話いたします。

人生を変えていける人と変えられない人の決定的な違い

いきなりですが、
オリンピックに出るマラソン選手と素人ランナーのあなたが競争することになったとします。

この競争の勝者はどちらでしょうか?

「あっという間に引き離されて勝負も何もないよ。オリンピックに出るような選手と同じコースを走れただけでも記念だよ」と思われるでしょう。

ところがあるマラソン大会で、素人ランナーが他のオリンピック選手を抑えてぶっちぎりの優勝をしたことがあったのです。

それはオーストラリアで行われた、1週間かけて行う1000キロのマラソン大会でした。

普通の選手は、特にオリンピック選手などは綿密に、何キロを走るには、何時間睡眠をとり、どういう食事をとり、といった計画を立てて臨みます。

その辺の計画、ペース配分がコーチと選手の腕の見せ所でもあるのです。

その大会で素人ランナーが優勝しました。

彼はアマチュアランナーなので、ペース配分という考えがありません。

なんと彼は夜も寝ないで走り続けたのです。

競技中に睡眠をとってもいいというルールも知らず、実際に他の選手が夜ぐっすり寝ていることさえ知りませんでした。

そのため、昼夜を問わず、走り続け、ぶっちぎりの優勝でした。

優勝インタビューで彼は
「夜、眠っていいとは知らなかった」と答えました。

彼がそのレースの常識を知っていたら、優勝することはなかったことでしょう。

レースの常識を知らなかった無知が信じられない結果をもたらしたのです。

【常識が限界をつくる】ということを示唆した話です。

自分を変えられない「エレファント症候群」

自分で常識という心の壁を作ってしまい、「私には無理、無理」と思い込む心理を「エレファント症候群」といいます。

名前の由来は・・

サーカス団の巨大な象が小さな杭につながれている。

象がその気になれば抜けてしまうようなか弱い杭で大丈夫かと心配になった男が、サーカス団の団長に「象が全力出しても抜けないのか?」と確認した。

すると団長、「全力出せば、抜けてしまうでしょう。」と答える。

あわてる男に笑いながら団長は安心な理由を説明しました。

象が小さい時に、杭につないでおく。

子象が自由になろうとして、いくら杭を引っ張っても杭は抜けない子象はいつしか「いくら引っ張ってもこの杭は抜けないんだ」と思いこむようになる。

そう思いこんだ象は、やがて成長して巨大な象になり、その時には本当にその気になれば抜けるような杭なのに、抜こうとは思わなくなるのだとか・・・

私たちもまた「そんなのなれっこない」「どうせ無理だし…」と、様々な固定観念、常識で思い込んでしまっているといえるでしょう。

仏教が説く、私たちの人生を作り出しているものとは

この常識、固定観念の「杭」が抜けた時に、人生は一変します。

水泳でも陸上競技でも誰かが人間には不可能とされたタイムを更新すると、翌年には次々といろいろな選手によって、そのタイムの壁は更新されていきます。

これも記録タイムの常識が「杭」となって、それを超えようという発想もなければ、努力もしなかったのが、「あっ、できるんだ」とわかった瞬間、世界が変わるからです。

ビジネスでも億万長者になりたかったら、年収何億という圧倒的な成果を生み出している人と接しろ、と言われます。

これも「へえ、一年でこれだけかせげるもんなんだ」と、「かせぐ」ことへの固定観念の「杭」が抜けることが、億万長者になるためには必須だからです。

仏教では、人は一人ひとりの業界(ごうかい)に住まいしていると教えられます。

『業』(ごう)とは過去の行為のこと。

過去、思ってきたこと、言ってきたこと、やってきたこと、ひいては各々の経験や教育や学問、それによって造られた思想や信条、それが各々の世界を生み出している、と説かれており、これを『業界』(ごうかい)といわれるのです。

業によって世界を自分が作り出し、その狭い世界にもがき苦しんでいるのを自らの業で苦しむところから、『自業苦』(じごく)といわれます。

かいこは自分の吐いた糸でマユを作り、そのマユに閉じ込められ、湯に煮られます。

人間もまた自分の業で作った世界(常識や固定観念)に縛られ、苦しむ存在なのです。

今の人生を変えるには、たった1つのことを変えればいい

では自分を変えるにはどうすればいいのでしょうか。

自分の業で作った世界に住んでいるのだから、その世界を変えるには、業(行い)を変えることです。

業(行い)を変えれば、自分の中の常識は崩され、世界は一変しますよ、とお釈迦様は教えられているのです。

業(行い)をどう変えていけばいいのか。

どんな業(行い)が、幸せな世界を作るのか、ブッダはくわしく教えられています。

仏教は「どうせ自分なんか幸せになれっこない」という固定観念を破壊する強力な力を秘めている教えなのです。

まとめ

  • 自分を変えたい時は、自分の常識が心の壁となっている時です。
  • 私たちは過去の心・体・口の行いによって、今の自分の世界を生み出しています。
  • 「業」(行い)を変えれば、自分を変えることができます。
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