【疲れない人間関係】人間関係を決める「縁」とは何かを知ろう

こんにちは。小野ひかりです。

このお盆休みに、5年ぶりの嬉しい再会がありました。
前職の先輩で、毎年の年賀状が再び縁をつなげてくれました。

今回は人とのつながり「縁」についてお話ししたいと思います。

「縁」とは何か

「縁結び」「縁談」「血縁」「宿縁」など、人とのつながりを表す「縁」という言葉は本来、仏教の言葉です。

夫婦・親子・職場の同僚・友人・恋人・師弟など、私たちはさまざまな人とご縁があって生きています。

よく自分と関係の深い人のことを「縁の深い人」とか「因縁のライバル」といいますね。

夫婦や親子になる人も、ライバルも、よほどの因縁の深い人です。

「袖触れ合うも多生の縁」ということわざがあります。

電車の中で隣になった人と袖が触れ合うことがあります。
大抵、電車で隣になった人とは、名前も知らなければ言葉も交わさず、降りる駅までただ隣同士になっただけの人でしょう。

そんな人でも、仏教では「多生の縁」のあった人なのだよ、と教えられます。

「多生の縁」とは、生まれる前の過去世に何度も会っては別れを繰り返して、今、袖触れ合った因縁のある人なのだよ、ということです。

ささいな関係であっても、人との縁は単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるのです。
ましてや家族になる人というのは、因縁の深い深い人なのです。

今の人間関係は、過去世から因縁あって再会した人だと思うと、なんだか懐かしい気分になります。

「縁」によって人生は大きく変わる

人間関係という「縁」によって人生は大きく変わるといえます。

「人間関係をリセットしたい」という声をよく聞くように、ストレスの原因の多くは人間関係です。

人間関係によって、人生が喜びにも苦しみにもなりますから「縁」は非常に大切です。

良い人生を生きるには「良い縁」を選んでいくことが大事です。

共に生きていこうと結婚した夫(妻)が、夜遊びがひどく、暴力を振るうような人だったら毎日が苦しくなります。これは「悪い縁」を選んでしまった結果です。

一方で、夫婦共に尊重し合い、仕事と家事育児もお互いにできることを分担して幸せな夫婦もいます。お互いに「良い縁」同士の夫婦です。

悪い縁を選んでしまった場合も諦める必要はありません。
「自分に見る目がなかったな」と反省し、「これからもこの人と一緒にいては幸せになれないな」と決断し、自ら悪い縁から離れ、良い縁を求めて幸せになることもできます。

「縁」を大事にする人には良い縁が集まってくる

「縁」を大事にする人には、良い縁が集まってきます。

自分の抱えている仕事を遂行するだけでも大変な中、困っている人を見ていつも声をかけ手伝う人は、周りから好かれます。
その人が病気で休養した時には、たくさんの同僚が手伝ってくれます。

特に気をつけたいのは近い人とのご縁です。
私たちは初対面の人には気を遣いますが、家族や同僚のように近い縁の人となると、してもらうことが当たり前になり、気を抜いてしまいがちです。
近い人ほど出し惜しみせずに「ありがとう」と言ったり、縁を大切にすることが良い人間関係を続ける秘訣です。

しばらくの縁



仏教に「会者定離」(えしゃじょうり)という言葉があります。

”会った人とは、必ず別れなければならない”という意味です。

人生は出会いと別れの連続です。

これまでの人生を振り返ってみても「会者定離」だと感じる人は多いのではないでしょうか。
何十年と共に過ごした人とも、必ず別れがあります。

それはどんな人にも必ず死が訪れるからです。

人は死別に際してどうしてそんなに悲しむのか。

それは、永遠の別れということもさることながら、生前、あれもしてやればよかった、これもやってやるべきだった。
どうしてあんなきついことを言ってしまったのだろうか、という悔恨の情が人を悲しませるのです。

私たちには、明日があるから、また会えるからという思いがあります。
もう二度と再び会うことができない。
明日を期することができない「しばらくの縁」と分かれば、今の人間関係の見方が変わるのではないでしょうか。

まとめ

  • 今、縁の深い人は過去からの因縁が深い人。
  • 縁には選べる縁がある。幸せになるためには良い縁を選ぼう。
  • どんなに縁の深い人も、しばらくの縁。一緒にいられるのはあとどれくらいか想像してみよう。

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